神経難病の方への美容サービスで感じること.

 最近は色々なご縁が重なり、神経難病を患い在宅で生活を送っている方の美容サービスを行うことが増えています。ご利用して下さっている方々はALS(筋萎縮性側索硬化症)やMSA(多系統萎縮症)、パーキンソン病等様々な神経難病と闘いながらご家族様や医療サービスの支えの下生活しています。

 病気になっても歳を重ねても、いつまでも「綺麗でいたい」と思う女性は多く、私自身もその想いをもっともっと大切にしていかないといけないと毎回強く感じます。しかし、神経難病の方にとっての美容サービスでは「綺麗になる」だけではありません。

 例えば、ALSの方は残存した目の動きや瞬きを利用してコミュニケーションを図っている方が多い為、眼輪筋周辺の疲労を訴えるケースが多くあります。パーキンソン病の方は顔面や表情が強ばりやすく、「表情が固い」と思われることも多いです。同じ美容サービスでも手順や重点を置く場所をきちんと定めることで、個人のニーズに合わせたサービスの提供が行えます。実際に「笑いやすくなった」「口が開きやすくなった」「目の疲れが無くなった」との感想を頂くことも多く、効果を実感して頂いています。

 美容サービスは医療行為ではありませんが、このようなご縁を頂ける環境や紹介して下さる在宅医療に携わる関係者様には感謝しきれません。今後も更なるサービスの提供が行えるよう知識・スキルアップに取り組んでいきます。

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